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①コーキングの破損

サイディングパネルを張り合わせる際、接着部分にコーキング（シーリング）材を使用します。コーキング材は時間が経つと劣化して、ひび割れや剝がれが生じます。コーキングにできた隙間から雨水などが入り込むと、サイディングが劣化して反りが生じやすくなるのです。

②塗料の経年劣化

サイディングに反りが生じる原因として、塗料の経年劣化も考えられます。サイディングの表面に施された塗料は防水機能を果たしていますが、経年劣化によって塗膜が剝がれると、防水性が低下します。

塗膜の防水性が失われると、雨水などの水分がサイディングパネルに浸入します。水分にさらされたサイディングは劣化が進み、次第に反りが生じるのです。

塗膜の劣化を示す症状として、チョーキングが挙げられます。チョーキングとは、壁を指で触ったときに白っぽい粉が付着する現象です。チョーキングの症状が確認されたら、外壁のメンテナンスを検討しましょう。

サイディングに反りが生じている状態は、サイディングの劣化が進んでいるサインです。反りを見つけたら、すぐに業者にメンテナンスを依頼しましょう。なぜなら、反りを元に戻すことはできない上に、放っておくと、建物全体に影響がおよぶ可能性があるからです。

サイディングの反り部分から、水分が直接建物内部に入り込んでしまいます。水分の浸入が続くと、建物の構造体が劣化しかねません。こうした事態を防ぐために、サイディングの反りは放置しないようにしましょう。

①クギ・ビスによる固定

サイディングの反りの状態が軽度である場合は、クギやビスなどで固定する処置で済む可能性があります。反りが生じたサイディングの先端に、クギやビスを打ち付けるだけの施工なので、費用を抑えられるのが特徴です。しかし、サイディングの防水性を高める効果はないため、外壁塗装もあわせておこなうのがオススメです。

②部分的な張り替え

クギやビスの打ち付けだけで解決できない場合は、サイディングの張り替えが必要です。反りが全体に広がっていない場合は、部分的な張り替えをおこないます。反りが生じているサイディングを除去し、その部分に新しいパネルを設置する施工です。

③全面的な張り替え

外壁工事から長い期間が経過していたり、部分張り替えだと見栄えが悪くなると判断されたりした場合は、全面的な外壁の張り替えをおこないます。費用は高額になりますが、外壁材や塗料の種類を、いちから見直せる点がメリットです。